恒例のワークショップで長崎夏海さんと交流
知名町在住の児童文学作家、長崎夏海さんを迎えた恒例のワークショップが12日あり、長崎さんの著作をもとにした表現活動を通して交流を深めました。
今回のワークショップは、昨年度の読書感想文コンクール課題図書にも選定された『レイナが島にやってきた!』をもとに行いました。
まず、作中に登場する物語『風の国』を読み聞かせ。「風の国」は、亡くなった人や生き物が渡っていく水平線の向こうの世界。「風の国から自分に言葉が届くとしたら」「風の国に届けたい言葉」などを考え、葉の形のカードに書いていきました。
ファンタジックな世界にすっと入り込める児童もいれば、なかなかイメージがわかずに「う~ん」とうなっている子も。時間の制約もある中でしたが、子どもたちは精いっぱい、自分の言葉を探します。
風の国から届く言葉では「勉強を頑張って」「よくやっているね」など、子どもたちを励ましてくれる言葉がたくさん。逆に自分から風の国に届けたい言葉では、「これからも頑張るよ」「ずっと見ててね」など、自分の決意や亡くなった人々との絆を感じさせるものが多くありました。
最初は少し戸惑っていた子どもたちも、そのうちに言葉が出やすくなり、どんどんカードを書いていきました。パネルは、あっという間に子どもたちが書いたカードでいっぱいになりました。
最後に、長崎さんがメッセージ。「言葉は自分の気持ちを相手に手渡していくためのもの。いつか、自分の言葉を届けられるようになって」と話して下さいました。
今回のワークショップのパネルは、図書室で展示します。関心のある方は、ぜひ図書室まで足をお運びくださいね!
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