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2017年10月11日 (水)

【大槻能楽堂公演】能『土蜘蛛』を堪能!

「文化芸術による子どもの育成事業」の大槻能楽堂(大阪府)巡回公演は、11日、体験型の第一部に続いて第二部の本公演がありました。

演じられたのは能『土蜘蛛(つちぐも)』。それでは早速、舞台の様子をご紹介しましょう…。

P1230841まず登場したのは、病に伏せる源頼光(みなもとの・らいこう)。なかなか病が癒えずに、気弱になっている様が演じられます。

P1230862そこへ、怪しい僧に化けた土蜘蛛が現れ、頼光に襲いかかります。頼光は剣で撃退しますが、土蜘蛛は逃げてしまいます。写真のように、パッと蜘蛛の糸が広がると、子どもたちはビックリ!

P1230867頼光の命を受けた武者たちが、土蜘蛛退治に乗り出します。

P1230874奈良の葛城山で見つけたのは、土蜘蛛のすみか!

P1230875本性を現した土蜘蛛は、恐ろしい形相の面をつけて登場です。

P1230886武者たちが斬りかかると、土蜘蛛はたくさんの糸を投げつけて対抗します。蜘蛛の糸が何度も何度も投げつけられる迫力のシーンは、子どもたちを引きつけます。

P1230894劇の最後では、観客席にまで豪快に蜘蛛の糸が投げられ、子どもたちは大興奮!初めて見る能ですが、子どもたちの心をつかんだようでした。

現存する舞台芸能としては世界最古とされる能楽。演者がすべてを表現して見せるのではなく、観る側も想像力を駆使して舞台の世界を味わうのが特徴だそうです。

自分たちの故国に、そのような芸術が連綿と受け継がれていることに誇りを感じるひとときでした。

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