京都大の皆さんと「製本ワークショップ」
沖永良部島を含めた琉球諸島の方言を調べている都大学や地元の研究者の方々らをお招きした「製本ワークショップ」が22日、全校児童を対象にあり、方言をテーマにした絵本の製作に挑戦しました。
来校されたのは、地元で方言の継承活動に取り組む松村雪枝さん、京都大学で言語学を研究する山田真寛さん、デザイン学を研究する元木環さん、デザイナーの浅川友里江さんの4人です。
今回のワークショップは、松村さんが作話、山田さんが作絵を担当した絵本『みちゃぬ ふい(土の声)』を、実際に作ってみるという趣向です!
絵本の材料は、あらかじめ講師のみなさんが印刷してくださったものを準備。子どもたちは、ノリを使ってページとページをつけていく作業を行いました。講師の方々や、学校の先生方にアドバイスをうけながら、がんばって作りました!
↑仕上げコーナーで、製本の最終工程を教えてもらっている子どもたちの様子です。上学年生は説明を聞いただけできちんと覚えて自分で作業。1年生たちは丁寧に教えてもらって、迷いなく取り組むことができました。
ゆっくりじっくり着実に作業を進める子もいれば、あっという間に作業を終えたと思ったら「あれ?ページが逆だった~」なんて子も…
すべての本が、今日このときにしかできない世界でひとつの宝もの!
できあがった絵本を手に、満足した笑顔
さて、全員の本が完成したところで、作者の松村さんが、特別に読み聞かせを披露してくれました~
絵本『みちゃぬ ふい』は、松村さんの出身地である知名町上平川の方言で語られています。ゆったりとした島ことばのリズムに聞き入ったあとは、実際にみんなで読んでみて、方言の温かさをさらに味わいました!
講師の山田さんは、与那国に伝わる「言葉を忘れたら島を忘れる、島を忘れたら親を忘れる」という言葉を紹介しながら、自分の古里の言葉を守っていくことの大切さを子どもたちに伝えてくれました。
また、松村さんも「30年ほど都会に出て、島に戻ってきたら方言で話せなくなっていた。でも、じいちゃんばあちゃんと話しているうちに、いつの間にか方言で会話するようになっていた。みんなも、じいちゃんばあちゃんとたくさんお話しすれば、方言ができるようになります」などと、自分の体験をもとに語ってくれました。
今回の体験を生かして、もっともっと島の宝である方言に目を向けられたらいいですね!講師の先生方、貴重な機会をありがとうございました
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