人権擁護委員招き「人権教室」
和泊町人権擁護委員の先生を招いた「人権教室」が10日、全学年を対象にありました。いじめや差別などの問題を扱った紙芝居、DVDを鑑賞しながら、人権とはなにかを学びました。
今回来校されたのは、町人権擁護委員の前幸貴さんと本部玲子さんのお2人です。人権教室は低・中・高学年の3グループに分かれてありました。
1・2年対象の教室では、いじめ問題を描いた紙芝居『白い魚とサメの子』をもとに、人権について考えました。
紙芝居は、みんなにいじめられ苦しんでいる白い魚の子が主人公。
紙芝居を見終わった後、それぞれ感想を書きました。「みんなと仲良くすることは、みんなと同じになることじゃなくて、自分らしさが大切だという言葉がいいと思いました」など、人権意識の芽生えを感じる意見もありましたよ!
3・4年生では、DVD『しらんぷり』を鑑賞。
いじめに苦しむクラスメートを助けてあげられず、心を痛める小学生が主人公です。いじめ問題を正面から捉えた、難しい作品です。
悩みながら感想を書き記した3・4年生たち。「いじめを見ていて知らんぷりをするのは、いじめているのと同じだということが分かった」と、自分が行動を起こす大切さに気付いたようでした。
最後の5・6年生は、DVD『とべないホタル』を鑑賞しました。
生まれつき、羽根が縮れて飛ぶことができないホタルと、そんなホタルを助け支えていく兄妹ホタルたちのお話です。仲間の大切さ、思いやりの尊さを学びました。
前さんらは、「人権は人が幸せに生きる権利のこと。自分のことも、家族や友人・地域の人々など周囲の人のことも同じように大切にすることが、人権を守ること」「人権擁護委員会だけでは地域みんなの人権は守れない。一人ひとりが行動することが大事」と呼びかけていました。
12月第一週は「人権週間」として、人権について学習する機会があった子どもたち。今回の人権教室を経て、さらに人権=一人ひとりが幸せに生きる権利について理解が深まったことでしょう。
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